STRIKER DX

ストライカーデラックス
ショップ.学研 Gakken
www.soccerstriker.net
トップページ マッチレポート コラム トピックス セレクション バックナンバー ムック リンク
最近のレポート
更新一覧へ
トップマッチレポート>プリンスリーグ2008 対談レポート 第3回
Match Report マッチレポート
2008/5/18

プリンスリーグ2008 対談レポート 第3回

安藤隆人(サッカージャーナリスト)、菊地芳樹(本誌) 構成

各地域でプリンスリーグがスタートし、ユースサッカー界も新シーズンが本格的に動き始めました。今回はそのユースサッカー界を実に精力的に取材している、安藤隆人氏を迎え、今年の現状をレポートします。


[ページ1/2]
STRIKER DX名物 対談レポート
野洲はセクシーフットボールが再来
色が確立されたG大阪

安藤 東海地区は、今、中京大中京の宮市亮に注目しています。中学はシルフィードFCというところでプレーしたんですが、Jクラブ8チームからの誘いを断って、中京大中京へ入ったんですが、彼は素材でいったらナンバーワンですよ。180センチくらい身長があって、スピードがある。50メートル5秒台。めちゃくちゃ速くて、うまい!

菊地 ん? そんな特徴の選手、前にもいましたね。中京大中京で……(笑)

安藤 伊藤翔じゃないですよ(笑)。それと関西に移りますが、まず野洲。素晴らしいサッカーをしていますね。

菊地 昨年が2年生中心でというのが、僕らにもわかりやすい情報なんですよね。それで昨年の選手権を見たときに、いわゆる野洲らしいサッカーをしていたし。そのままいけば、今年はすごく面白くなるんじゃないかと。

安藤 昨年はちょっと我慢のサッカーでしたけど、今年は完全にセクシーフットボール再来ですね。彼らの練習って、常にファーストタッチをしたら、敵に挑むっていうコンセプトでやってるんですよ。ミニゲームとかって、ボールを取られないためのパスゲームになっちゃってるところが多いんです。その中で野洲は、どう1対1を仕掛けるかを練習している。だから、みんなかわしてからのパスを考えるというんですか? 追い込まれたからパスするというのではなくてね。
  野洲のセクシー度合いっていうのは、その練習の質でわかるんですよ。今年の練習は面白くて見入ってしまいましたよ。

菊地 じゃあ、今年は期待していいのかな。ああいうチームが目立ってくると、雑誌も盛り上がるんで、うれしいですね。

安藤 それと関西は、やはりガンバ(G大阪)も。宇佐美貴史、原口拓人、大塚翔平、内田達也。本当にいい選手がそろってます。これはもう説明不要ですね。

菊地 各選手の才能が、すくすく伸びている感じがある。

安藤 基本的にガンバのサッカーは、すべてが攻撃につながるんですよ。常に真っすぐゴールを目指すっていうところのベクトルが、ブレてないので育成がうまくいってるのかなと。その中で個の育成が確立されている。安田理人のような、あれだけ攻撃的なSBが出てくるわけですから。

菊地 トップも、そういう選手たちを生かすサッカーをするしね。

安藤 もちろん選手を見る目もありますよ。セレクションの段階で、どういう選手を選ぶかによって、クラブのカラーは出てくる。そこの選別のよさがガンバの強さだと思う。でも、やはりそれは本当に長い年月をかけて培われたものでしょう。

菊地 Jクラブで、他にガンバのような色が確立されているのはどこでしょう?

安藤 広島や横浜FMですかね。こうしたチームに関しては、入る選手たちのほうも、自分がこのチームに入ったらどういう風になっていくのかわかっているはずですよ。だからJクラブとしては、そういうアイデンティティを確立しないとダメでしょう。ガンバはこういうことをするもんだって理解してるから、そこを目指した選手がいく。そこが不確かだと、入ってみてこんなのだったのかとか、合わないっていうケースが出てくる。

菊地 そこはJクラブの課題ですね。逆に高校チームは監督の個性もあるから、チームの色というのがわかりやすいですよね。

安藤 そういうのが確立していって、その中で子どもたちが選んで進むというのが理想ですよ。例えば、四国なんかは、Jクラブよりも高校チームのほうが強いんです。鳴門や徳島商、香川西あたりが注目なんですが、鳴門には南條駿、徳島商には中川祐介という、それぞれプロに行くんじゃないかと思うエースストライカーがいます。実は、彼らは徳島ヴォルティスジュニアユースで2トップ組んでいたんですね。
  プリンスリーグ四国の開幕戦が、ちょうど鳴門対徳島商だったんですが、非常に面白かった。それで、鳴門の南條には2トップを組む橋井創、徳島商には中川にアシストするボランチの奥村亮太というパートナーがいて、目立っていた。そうしたら、橋井は徳島ジュニアユースの10番。奥村は徳島ジュニアユースの攻守の要だったんです。

菊地 それはもう1つの進路の形なんでしょうね。要は中学校の部活がないと。だから町クラブ、もしくはもっとレベルの高いJクラブのジュニアユースでやると。ある種、サッカースクールみたいになっているよね。

安藤 徳島にとっては痛いことだと思いますよ。でも選手が自分を成長させるために高校チームを選んだのであれば、僕はそれは一つのあるべき姿だと思います。それに全国もそういう流れになってほしい。同じ四国では、愛媛FCのジュニアユースの選手が、済美に行く流れもできている。ただ、Jクラブのユースも残った選手で頑張っているし、四国全体は活性化してると思いますね。

>ページ[2]へ

ページ |[1][2]

このページの上へ 更新一覧へ

ストライカーDX トップ マッチレポート コラム トピックス セレクション/スクール バックナンバー ムック リンク