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菊地 最近のJリーグは、ミドルシュートが結構増えてるし、決まってる感じがある。いい傾向ですね。2年前のドイツワールドカップのときに、ボールがチームガイストに変わって、ミドルシュートがポンポン入るようになった。ただ、日本にはそのブームが2年遅れで来た……(笑)。
清水 たしかに、シュートレンジは明らかに広くなっていますね。世界基準とまではいかないけど。
菊地 あとは敵を抜くにもオシャレな技が出てきて。例えば足裏で転がしてからアウトでつつくとか、1度シザーズを入れてから抜くとか、そういうプレーが増えてきた。ストライカー編集部では昔からそういうプレーに注目しながら、ずっと「ワザ出し」をしているわけですけど、世界に比べて、この何年かはJリーグではほとんどそういうプレーがなかったんですよ。ドリブルなんかのシーンは特にね。だけど、今年はそういうことをやる選手が増えて、足ワザが多くなってきてるのはすごくうれしいですね。
中林 あれをJリーグの選手がやることによって、ディフェンスも対応を学ばないといけなくなるから、相乗効果が期待できますよね。世界相手にも対応しやすくなる。
菊地 そうなると攻撃はさらにもう1個、複雑なワザをやろうとする。やっとそういうサイクルが来たか! っていう感じですよ。まあ、でもそういうワザをやるのは、若い選手のほうが多いですね。
中林 テクニックもミドルシュートも、今までだったら「コイツだろうな」っていう選手しかいなかったけど、最近は「今すごいプレーした、この選手は誰?」と思って選手名鑑を開く。新鮮さはありますよね。
清水 若い選手だと、そういうオシャレ技にアレルギーがないですよね。30才過ぎてる選手のほうが、「そんなの遊びだよ!」って切り捨てる傾向がある。
菊地 シザーズ一つにしても、気持ちの壁があるよね。またいだら負け、みたいな(笑)。
岡田 30才過ぎてまたぐの、恥ずかしいのかな?(笑)
菊地 いやいやいや、もっとやってほしいですよ。だって、キングカズがあれだけまたいでるんだから(笑)。いちばん上の人がまたいでるんだから、みんなもやろうよ。
椎葉 無駄なまたぎかも……。
菊地 いやいやいや、無駄を省いちゃ面白くないよ。
あとはカズが、現役時代で何回またぐかをカウントしてほしいよね(笑)。今日、何回またいだかを新聞とかで出してもらってね。野球のキャンプとかで、サク越え何本とか数えてるでしょ。ああいう感じで。
岡田 そういうのは、totoでやればいいんじゃない?(笑) カズが何回またぐか……。
椎葉 でも、今までに何回またいだのか、わからなくないですか?
菊地 それは本人が明日にでも、「俺はこれまで1900回またいだ」って言っちゃえばいいんだよ(笑)。ロマーリオの1000ゴールだって自己申告を含んでるんだし。
清水 最近プロ野球では阪神タイガースの金本知憲が、2000本安打で表彰されましたよね。カズだって、2000回またいだら「2000回シザーズおめでとう!」って花束もらっちゃえばいい。ついにサッカーも、記録で見せる時代になったかな(笑)。
菊地 もう、1990回くらいになると、硬くなってきちゃってさ。またごうにも足がうまく動かなくなったりするんだ。
岡田 そういえば、あんまり記録モノがないですよね? 2000ファウルとか(笑)。
菊地 そういう不名誉な記録とかも面白いよね。
椎葉 海外だと、不名誉な賞とかありますよね。
菊地 あとは遠藤保仁のPKを止めたゴールキーパーは、その場で表彰するとか(笑)。何かそういう角度でサッカーを楽しむ人たち、もっと増えないかな。
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