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トップマッチレポート>2008年第1回Jリーグ対談レビュー 第1節~6節 前編[2]
Match Report マッチレポート
2008/4/18

2008年第1回Jリーグ対談レビュー 第1節~6節 前編

岡田康宏(サポティスタ)、中林良輔(東邦出版)、菊地芳樹(本誌)、清水英斗(本誌)、椎葉勇気(本誌) 構成
2008年も熱戦が予想されるJリーグ。今年はどんなドラマが生まれるのでしょう? 
今年1年間、ストライカーDXでは、Jリーグに見られる新たな歴史、新たなワザ、新たな選手などについて、対談形式によるマンスリーレポートをお送りします。

記念すべき第1回のゲストは、サッカー界を広く網羅するサポティスタの岡田康宏氏と、スポーツ書籍界にヒット作品を飛ばし続けている東邦出版の中林良輔編集長を迎えてお送りします。


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STRIKER DX名物 対談レポート
なんだ、この名古屋ブームは!?

菊地 絶好調の名古屋についてはどう?

清水 ストイコビッチという監督の器が量りきれないですよね。いつも抽象的なコメントで終わっちゃうから、何を考えてるのかよくわからない。ただ、選手から話を聞くと、メニューや練習量がちょうどいいって話を聞く。疲れ過ぎず、足りな過ぎず、本当にちょうどいいと。

菊地 選手感覚を、うまくチーム作りに生かしているんだろうね。

中林 デモンストレーションで見せるのが、うまいっていうじゃないですか。やっぱり説得力がありますよね。いちばんうまいのが監督っていうのは……。

菊地 バルサもそうだよね。ライカールトがいちばんうまいっていうよね。最近、説得力がなくなっちゃってるけど……。ライカールトが下手になったのか(笑)。 
それはそうと、名古屋はきてるね! 中日ドラゴンズも強いし。

椎葉 名古屋オーシャンズも!

中林 けど名古屋グランパス、昨シーズンも最初は調子が良かったし……。

岡田 まだちょっとわからないですよね。

菊地 名古屋はさ。次が、千葉、東京V、川崎っていう順番なのよ。まだまだ上の順位で残りそうだよね。豊田スタジアムで開催される、10節のG大阪戦あたりが肝になりそう。

中林 どっちにしろ終盤まできたら、ストイコビッチも結局Jリーグを獲ってない選手じゃないですか。リーグタイトルを獲ってる選手については、藤田俊哉ぐらいしかいない。そういうことを考えると、優勝争いできるのかな……とは思います。そこで突き抜けたらすごいですけどね。

岡田 ストイコビッチは今まで背負ってきたものを見ても、サッカーという枠を超えて人を引きつける魅力がある。だから、日本で監督として成功して、この後は世界へとなってもおかしくないですよね。

清水 まさにベンゲルの系譜を継ぐ男ですよね。ストイコビッチ監督については今後、注目しておいたほうがいいかもしれない。

菊地 そんなに期待してなかったのにね……。

清水 そうですよね。正直な話、ジーコとストイコビッチを同じタイプだと決めちゃって、ナナメ目線から彼をとらえてしまった人は多いはず。恥ずかしながら、俺もその1人。

菊地 すごく選手が頑張っているじゃない? クロスを上げたときにヨンセンが競ってくれるっていうのが大きいと思うんだけど、小川佳純とか阿部翔平とか伸びてきてるし、野心のある若手をうまく使って、走らせるって感じなんじゃないかな。

清水 メンツ的に大きく変わったといえば、マギヌンですかね。

菊地 マギヌンはいい選手だよ! それで川崎も頭抱えてるからね。フッキが外れて3トップから2トップになって、あ、やべー! マギヌン出しちゃった! しまったトップ下が大橋正博しかいねー、みたいな状態(笑)。

椎葉 いや、大橋もいい選手ですよ(笑)。

清水 今のマギヌンは、伸び伸びとサッカーを楽しんでいる。川崎のサッカーは、中村憲剛や谷口博之がどんどん後ろから追い抜いていくサッカーだから、トップ下のマギヌンはカバーに回らなければいけないことも多くて、自分が攻めきれないっていう不満はあったみたい。でも名古屋ではサイドハーフとして自由にプレーできて、より創造性が生きるようになった。

菊地 あとは、これをどこまで頑張るかだね。

清水 鍵は選手層ですね。去年もそこでつまずいたから

岡田 名古屋の伝統と、ストイコビッチのカリスマ性。どっちが勝つか。

清水 名古屋は、暑さで体力がきつくなる、7、8月あたりが試練か……。

岡田 気づいたら、普通に8位とかにいるかも(笑)。

菊地 岡田さんは「FC東京対東京V」、いわゆる東京ダービーを観戦してきたんですよね?

岡田 行きましたよ。FC東京側から見れば、最高の試合じゃないですかね。とりあえず、前半はフッキにやられておいて、後半はユース上がりの大竹洋平が出場して流れを変えて、最後はロスタイムに決めた。それもオウンゴールなんだけど、長友佑都が決めたかのように……。さらに試合後に熱くなりすぎたのか、城福浩監督もスカパーのインタビューで声が枯れてたし。

一同 まだ、6節なのに(笑)。

清水 菊地さんも、城福さんについては何かいってましたよね?

菊地 それは城福さんというか、日本のユース代表の監督全体についてね。Jの監督とか、そういう経験があまりないのに、大舞台であるアジアを勝ち抜くとか、世界の舞台で戦うのを簡単に任せちゃうのはいかがなものかと……。選手たちはああいうところしか国際舞台の経験を積める場がなくて、たくさん試合をするためにも勝ち上がってという話をよく聞くんだけど、それだったらもっと試合に勝つというところの経験ある監督をすえるのも1つじゃないのっていうこと。
  城福さんのケースは、珍しくうまくいったんだよね。だからJの監督になっても、期待が持たれている。

清水 やっぱり、あの人は当たりなんですよね。

岡田 若い世代の代表監督がこれまでハズレばっかりだったんですよね。 2007年の城福さんと吉田さんは良かったけど、それ以前は99年のナイジェリアワールドユースまでさかのぼらないといけない。

中林 城福さんって、U-17監督の前は何をやってたんですか?

菊地 FC東京のユース世代を見ていて、いい選手がボコボコ出てたよ。

岡田 城福さんは、会見とか聞いてるとハッキリしてるんですね。理想として「人もボールも動く」っていうんですけど、試合は現実的なんですよ。つまったら蹴り出す。毎回、試合後に聞くと「もっとつなげた」っていうんですけど、試合前にはカウンターを警戒して、危なくなったら蹴っとけとか指示してたり、そのバランスがすごく面白い。あと、選手交代で流れを変えるのがうまいですね。

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