STRIKER DX

ストライカーデラックス
ショップ.学研 学研のオンラインショップ Gakken
www.soccerstriker.net
トップページ マッチレポート コラム トピックス セレクション バックナンバー ムック リンク
最近のレポート
更新一覧へ
トップマッチレポート>2008年第1回Jリーグ対談レビュー 第1節~6節 前編[1]
Match Report マッチレポート
2008/4/24

2008年第1回Jリーグ対談レビュー 第1節~6節 前編

岡田康宏(サポティスタ)、中林良輔(東邦出版)、菊地芳樹(本誌)、清水英斗(本誌)、椎葉勇気(本誌) 構成
2008年も熱戦が予想されるJリーグ。今年はどんなドラマが生まれるのでしょう? 
今年1年間、ストライカーDXでは、Jリーグに見られる新たな歴史、新たなワザ、新たな選手などについて、対談形式によるマンスリーレポートをお送りします。

記念すべき第1回のゲストは、サッカー界を広く網羅するサポティスタの岡田康宏氏と、スポーツ書籍界にヒット作品を飛ばし続けている東邦出版の中林良輔編集長を迎えてお送りします。


[ページ1/3]
STRIKER DX名物 対談レポート
初期天王山を終えて……。スシボンバーは? エンゲルスは? 闘莉王は?

清水 そろそろ、勝てるチームと勝てないチームの差がハッキリ出てきましたね。開幕から3節ぐらいまでは番狂わせが頻発していたけど、やっぱり6節ぐらいになると、落ち着いた順位表になってくる。

菊地 6節の「浦和対鹿島」、あれは初期天王山みたいな感じかな?

清水 行ってきましたよ、その試合。浦和でいちばん面白かったのは高原直泰だったかなあ。

一同 高原!?

清水 だって、ドイツで活躍して世界に名をとどろかせた「スシボンバー」が、体は十分に動けているのに前半のみで途中交代。その代わりに、腰痛を抱えて90分プレーできない永井雄一郎が出てきて、ご存知のとおりの2ゴールを挙げてヒーローですよ。高原にとってこれほどの屈辱はないでしょう。あのスシボンバーが、今ではカッパ巻きに見えてきちゃう(笑)。

菊地 そういう意味で面白いと、なるほどね(笑)。そういえば勝った浦和は、まるで決勝戦みたいな雰囲気だったよ。エンゲルスの喜び方もすごかったし……。

清水 そのエンゲルスについて、最近ふつふつと興味が沸いてきているんですよね。モチベーター系の監督であるのは間違いないんだけど、何か他の指導者にはないものを持っているような気がする。

中林 もともとは、滝川二高のコーチをやってたんですよね。黒田和生先生の片腕って感じで。だから全然メジャーじゃなくて、叩き上げた人ですよね。

菊地 僕は最初、ストライカー編集部に入ったときに横浜フリューゲルスの担当になったのね。エンゲルスが高校から上がってきた選手たちに対して、基本を叩き込む練習に付き合っていたのをすごく覚えているよ。フリューゲルスがなくなるときの天皇杯で感動的な試合もあったし、京都が優勝したときもびっくりしたし、カップ戦にすごく強いっていう印象があるよね。

岡田 でも、崩れると立ち直せないイメージもありますよね(笑)。乗ると強いけど……。

菊地 浦和は、タイトルの一つは獲りそうな気がする。ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)か、ナビスコカップか、天皇杯か。カップ戦の3つのうち1つを獲りそう。

岡田 浦和は今年はACLもトーナメントだけですからね。そういう大会には強そう。(前回ACL優勝の浦和は、グループリーグを免除される) 

菊地 獲りそうだね。さすがエンゲルス、何か「もってるな」という感じでね。ただ、鹿島戦に限らず、毎試合が決勝戦みたいな戦い方をしちゃうから、田中マルクス闘莉王がケガしたときどうする? っていう心配はあるよね。

岡田 いや、闘将はケガをしない(笑)。

菊地 それでも、どこのポジションでも効く闘利王を、ああいう使い方をするっていうのは1つのアイデアだと思う。試合に対して、いちばん効くのがどこなのかっていう考え方。極端な話、アウトサイドで使ってもいいと思うんだよね。左のアウトサイドに相手のキーマンがいたら、そいつを抑えるために右のアウトサイドに闘莉王を置く。浦和のメンバーはみんなレベルが高いけど、飛び抜けて決定力があるっていうのは闘莉王でしょ。それをどこで使うのかを考えるのは面白い。

清水 そこがまさに、エンゲルスがカップ戦に強いというゆえんじゃないですかね。普通の監督なら、リーグ戦については「年間34試合のうちの1試合」という大局的な見方をしますから、奇策というか、その1試合のみを勝ちにいく作戦を嫌うと思うんですよね。だからほとんどの監督は、「まずは自分たちのサッカーをすることが大事」ということを口癖のようにいう。ところがエンゲルスの場合、その1試合だけを見て、この試合で勝つため、そのためだけに闘莉王をトップ下に入れる、という奇策を思い切って打ち出してくる。それこそが、カップ戦に強いといわれるゆえんだと思いますよ。

中林 試合前には、「闘莉王はFWか?」っていわれてたじゃないですか。その情報から、すでに相手を惑わせてますよね。

清水 闘莉王がFWとなれば、相手も対策が必要ですよね。身長の小さなセンターバックを使いづらくなる。けどフタを開けてみたら残念! トップ下でした、なんてだまされたりする。ゲリラ的な指揮。エンゲルスの個性はなかなか味わい深いかもしれませんよ。

>ページ[2]へ

ページ |[1][2][3]

第1回 第2回
このページの上へ 更新一覧へ

ストライカーDX トップ マッチレポート コラム トピックス セレクション/スクール バックナンバー ムック リンク