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北 韓国ってサイドにいい選手が、定期的に出てくるイメージがあるんですよ。日本戦でゴールを決めた11番のヨム・ギフンも、他の2試合では左ウィングでクロスを上げまくっていたし、日本戦でアシストした13番のパク・ウォンジェもそう。
吉崎 彼は韓国では左サイドの3、4番手の選手。それでもあれぐらいやれるというのは、韓国のサイドアタッカーの層の厚さを感じるところだよね。
北 韓国からどんどんサイドの選手が生まれてくるのはどうしてなんですか?
吉崎 これはもう歴史としかいいようがないよ。元韓国代表のサイドの選手に話を聞いたときに、「強い相手とやるときは外にしかスペースがなくなる。だから、自分はサイドで試合を決定づける仕事をしたい」といっていた。そういうスペシャリストたちの姿を、今の選手たちは見てきている。サイドが韓国サッカーの花形だったんだよ。
北 逆に日本では、トップ下が花形で人気があったから、うまい選手はみんな真ん中をやりたがる。それもサイドの選手が育たない一つの原因でしょうね。
吉崎 これはもっと声を大にしていいたいんだけど、サイドの問題にもっと目を向けるべき。特に左サイド。ここのスペシャリストを作らないと、それを見て育つ若い選手も出てこないというのを、韓国を見ていてすごく感じる。
北 日本の左サイドバックというと、都並敏史や相馬直樹の名前が挙がりますけど、彼らも本来は右利き。左足は練習して蹴れるようになったんですよね。
吉崎 左利きの利点はピッチをフルに使えること。左サイドのタッチライン沿いに立ったときに、右側の相手に近いほうの足でドリブルするのと、左側の相手に遠いほうの足でドリブルするのは大きな違いがある。
パスにしても、低い位置から、質のいい攻撃の第1歩となるパスを出せるかは非常に大事。
北 でも、それを加地に求めるのは難しいですよね。彼は右のスペシャリストですから。ただ、今大会で日本が流れの中から取った2得点は、どっちも左サイドから安田と駒野が、縦に突破して左で上げたクロスから決まっている。だからこそ、もっと精度の高いボールを蹴れる左のスペシャリストがほしい。
吉崎 細かい育成の方法は僕は専門家じゃないからわからないけど、ドカーンと子どもがあこがれるようなスターが、左サイドから出てこないと。
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