2月20日(水)/19:15キックオフ/重慶市オリンピックスポーツセンター/観客38000人/試合時間90分
日本 1(1-0、0-0)0 中国 |

日本のフォーメーションは4-5-1。GKに18楢崎正剛、DFは右から25内田篤人、22中澤佑二、②今野泰幸、③駒野友一、中盤は⑬鈴木啓太、⑭中村憲剛のダブルボランチに、2列目で⑩山瀬功治、⑦遠藤保仁、⑤安田理大が流動的に動き回る形。FWは⑫田代有三の1トップ。この試合唯一のゴールが決まったのは17分、右から左へ展開して、③駒野が低いクロスを入れると、ニアで⑫田代がつぶれて、こぼれ球を⑩山瀬が冷静に蹴り込んだ。その後は中国のフィジカルを前面に押し出したプレーと、激しいタックル、ホームびいきのジャッジに苦しめられたものの、この1点を守り切った。 |

| 反日感情は「捏造(ねつぞう)」!? 重慶の本当の雰囲気 |
北 新聞やテレビでは「反日感情再び」とか「完全アウエー」などと報じられていましたが、4年前のアジアカップと比較して今回の重慶の雰囲気はどうなんですか。
後藤 まず町の雰囲気は4年前に比べてずいぶん落ち着いた。一つは交通渋滞がなくなった。なぜかというと橋が増えたから。1年に1本のペースでできているらしいけど、迂回路(うかいろ)ができて車の流れが整理された。モノレールもできていたね。
北 すごい変わりっぷりですね。それだけ重慶が目覚しい発展を遂げていることなんでしょうが。
後藤 初めての人はそう思わないかもしれないけど、これでも町の雰囲気は落ち着いたんだよ(笑)。
北 スタジアムはどうですか?
後藤 まあ、話題になっているブーイングっていうのは……今日も動員された子どもがいっぱい来てたでしょ?
北 ところどころに、ひとかたまりになっている集団がありましたね。
後藤 サッカーに興味のない子どもたちが楽しむためにやっていることだから、そんなに気にすることはないよね。
北 日本という「ヒール役」を作ることで、試合観戦の楽しみを増やしているというのもあるのかもしれませんね。
後藤 もちろん重慶という町には、1930年代に日本軍が爆撃したという歴史があるから、反日感情は確かにある。そういったことを日本軍がやったんだからしょうがない。もう一つは、04年当時は中国人の、中国政府に対する反発心が強かったというのもある。中国政府を困らせるために日本相手にあれだけのブーイングをしたという側面もあった。
北 北朝鮮戦では国家斉唱のときのブーイングがすごかったじゃないですか? でも今日はおとなしかった。中国人記者に聞いたところによれば、政府から地元メディアを通じて敵を尊重しろ、早い話が"ブーイング禁止令"が出たらしいんですよ。
後藤 アジアカップでは頑張って動員をかけて、一応満員に近かったワケ。でも今回は中国の試合でも空席が目立っている。それぐらいのブーイングなんだから……。これが怖かったら埼スタで試合できないよ(笑)。
北 僕は初めて重慶に来て、4年前のイメージがあるから、かなり身構えていたんですけど、町の人はみんなすごいフレンドリーなんですよね。爆撃の当事者だったかもしれない年配の人でも、優しく接してくれている。だから、日本で報じられているイメージと現実とでは、だいぶ異なるということを伝えたいんですよ。
後藤 いちばん反日感情が強かったのは、横浜F・マリノスがACLで中国で試合をしたとき。観衆より警官のほうが多いぐらいだった。このときのマリノスの監督は岡田(武史)さんだったんだけど。「外を出歩くな」っていわれてたんだけど、町のお店に行くと「これがうまい、あれがうまい」ってすごいいってくるんだよ(笑)。
北 スタジアムと町のギャップがすごく激しいですよね。
後藤 中国人の日本人に対する意識は両面ある。ある面で「あこがれ」でもあるし、ある面で「目の上のタンコブ」でもあるということなんだよ。
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