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北 大橋浩司監督が、北京オリンピックまであと半年というタイミングで、任期満了で退任。佐々木則夫コーチが監督に昇格して迎えた、初めての公式戦がこの東アジア選手権だったわけですが。監督交代でチームが変わったところは?
野田 システムは同じ4-4-2でも、大橋監督時代はトップ下のあるダイヤモンドだったり、2枚のボランチと攻撃的MFで構成するボックス形だったんです。
北 いわゆるオーソドックスな形ですね。
野田 それが佐々木監督になって、中盤の4人をフラットにしたトップ下を置かないというシステムに変わった。
日々野 佐々木監督は、女子のコーチになる前は大宮アルディージャにいて、ある時期は、今のコンサドーレ札幌監督の三浦俊也さんと一緒に働いていたんです。大宮も札幌も、三浦さんの率いるチームは、あのシステムで戦いますよね?
野田 だから、わかりやすくいえば「三浦サッカー」をやろうとしているんですよ。
北 今のチームはどんな状態なんでしょう?
日々野 今は新しいやり方をみんなが一生懸命覚えているところ。初戦の北朝鮮戦がチームの立ち上げから10日目ということで、時間的にも全然経ってないですし。
野田 新システムになったことによって、選手たちは相当悩んでいる。磐田の合宿のときなんて、見ている私までちょっと涙が出そうになったぐらい(笑)。だから北朝鮮戦は、ほとんどパニック状態。その中で何をしていけばいいかが、ちょっと見えてきたところだと思う。
北 大きく変わったのは攻撃面? 守備面?
野田 守備面です。大橋監督のときは前線からのプレスが命綱だったけど、佐々木監督のやり方はそれぞれのゾーンに入ってきた敵をつかまえる。ゾーンを保つために、前に上がっていっても守るときはそこまで戻らなければいけないし、人がいるのにマークについてくれないという状況が多々起こる。
北 澤穂希のボランチ起用にも驚きましたね。澤はあのポジションをやったことは……。
野田 ないですよ。
日々野 新鮮な感じがありましたね。
北 そんなほとんどぶっつけ本番の状態で、4チームの中でいちばん強いといわれる北朝鮮に勝ったわけじゃないですか。これは船出としてはかなりいいんじゃないかと思うんですが。
野田 自分たちのやっていることは合っている、少なくとも結果にはつながっている、と感じられたのはチームにとってプラスになりますよね。
日々野 決勝点となった、澤さんのロスタイムでのループシュートが、チームを勢いに乗せてくれたような気がします。澤さんは「シュートを狙っていた」といってましたけど、どう思いましたか?
野田 解説席で言葉を失ってしまいましたよ(笑)。ミックスゾーンで澤と話して、「狙ったの?」って聞いたら、「狙ったよ! カーブかけたじゃん!」って怒られました(笑)。
日々野 そういう意味では、澤さんって“持ってる人”だなあって。あのシュートは、今後大きな意味を持ってくるかもしれませんね。
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