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今年のベスト4の顔ぶれ--日章学園、青森山田、ルーテル学院、国見にはある共通点があった。それは「中高一貫指導」をしているということ。どこも系列の中学校と高校が連携してチーム強化をしているのだ。
中学校が設立されて、日章学園は4年目、青森山田は7年目、ルーテル学院は4年目。国見を除く3校はどこも最近のこと。だが、高校サッカーの強豪として名を知られる学校の中学校となれば、地域の選手にとっては魅力的。優秀な選手は集まりやすくなるし、サッカーに打ち込むための練習環境は整っている。高校をトップチームとすると、中学校は「下部組織」的な役割を担っているといえるだろう。
三苫監督も優勝の最大の要因として「上のカテゴリーとトレーニングできたこと」と語っているように、彼らは高校チームとの練習試合を定期的に繰り返してきたという。また、青森山田の⑦柴崎はプリンスリーグではすでに高校生に混じって試合にも出場しているそう。そのような学校が“全中”のベスト4全てを占めたのだから、この方法の有効性は実証されたといっていいだろう。
それから、最後に一つだけふれておきたいのが、前半28分の青森山田のCK。最初は左SBの④佐藤翔太がコーナーアークに立っていたのだが、⑦柴崎が「オレが蹴るから代われ」という感じで、アークに向かっていく。相手選手も「まあ、柴崎が蹴るんだろうな」という感じでポジションに着いたままそれを見ていたのだが、実は④佐藤はチョンとボールに触っていて、すでにインプレーだったのだ。⑦柴崎はそのボールをドリブルで持ち込んで、惜しいシュートを放った。会場全体が「え? 今の何だったの?」という空気に包まれた、このプレーについて⑦柴崎に聞いたところ、試合前に黒田剛総監督(青森山田高監督/今大会の登録はコーチ)に「やってみろ」と“伝授”されたのだという。1試合で2度は使えない、究極のトリックプレーだった。
日章学園・三苫康之監督
「2連覇は目標にはしてきたが、子どもたちが頑張ってくれたおかげ。青森山田は一人ひとりの技術が高かったが、前半の早い時間帯で得点できて、モチベーションを下げずに戦うことができた。ディフェンスの集中が切れた時間もあったが、その時間帯に2点目がとれたのも大きい。
中学校から高校につなげていくのは基本。高校とはよくトレーニングをしていて、それが子供たちの力になっている。ほとんどの選手たちが高校に行きます」
青森山田・高谷竜徳監督
「ミスが多かったのが敗因。決められたのはどちらもウチのミスからです。今大会では1回戦からミスかをしながら勝ってきたけど、決勝ともなると相手も強いので、それを見逃さない」
青森山田・⑦柴崎岳
「残念な結果です。先制点は防げたと思う。ボールを支配されるのはわかっていたので、その後のカウンターで速く攻めようと話していた。僕自身もゴール前で決められるところがあったのに、決められなかったので悔しい」
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