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今年もやります! ジュニア、ジュニアユース、ユース 夏の5大会 マッチレポート

2007/8/24
第38回全国中学校サッカー大会 準決勝
ルーテル学院-青森山田 国見-日章学園
北健一郎(本誌) 取材・文

8月23日(木)/10:00キックオフ/福島県・Jヴィレッジ/観客200人/試合時間60分+延長10分
青森山田 0(0-0、0-0、0-0、0-0、PK4-3) ルーテル学院

得点者
 
ゲームのあらすじ
前半、青森山田は⑦柴崎岳がパスを左右に散らし、攻撃をリードする。対するルーテル学院は3トップを中心に攻めようとするも、コンビネーションが今ひとつ。なかなかシュートまで結び付けられない。前後半60分、延長戦10分でもゴールは生まれず、PK戦へ。ここではルーテル学院のシュートを、青森山田GK①櫛引政敏が2本ストップして勝利した。

8月23日(木)/10:00キックオフ/福島県・Jヴィレッジ/観客200人/試合時間60分
日章学園 1(0-0、1-0)0 国見

得点者
(日)山田
ゲームのあらすじ
先制点が生まれたのは後半始まってすぐ。⑧山田貴文がペナルティーエリアの手前から、左足で見事なミドルシュートを突き刺した。1点を追う国見はサイドからのクロスを起点に攻め立てるが、日章学園DFが体を張って防ぐ。日章学園が1点を守り切り、2連覇まであと一つと迫った。

前半/青森山田のシャビ・アロンソ

 今日の準決勝はJヴィレッジ内で同時間にキックオフされたので、前後半ずつ、両方のゲームを見ることにした。ということで、前半は青森山田対ルーテル学院を、後半は国見対日章学園を観戦した。

 試合前にシトシトと降っていた雨もキックオフから5分も過ぎたときには止んでいた。前半は0-0だったが、優勢にゲームを進めたのは青森山田だった。このチームの中心は高谷竜徳監督が「ボールを奪ったらまず岳を見ろ」という、ボランチの⑦柴崎岳。

 彼がボランチの位置で味方からボールを受けると、周りの味方は一気にスピードアップする。青森山田は敵のDFラインの裏のスペースへ走り込むFW、サイドMFへ、⑦柴崎がロングボールを合わせるというパターンから何本もチャンスを作っていた。必然的にルーテル学院のDFラインは押し下げられることになる。

 この⑦柴崎、雰囲気的にはピルロ(ミラン)やシャビ・アロンソ(リバプール)という感じ。インサイドで軽く巻き気味に蹴るボールが絶妙で、強すぎてタッチラインを割るということがまずない。また、スッと伸びた立ち姿も品があるというか。中学3年生でピッチを上から見えているような展開力は魅力的だ。

 もう1人、目に付いたのが⑩簗場拓人。登録はFWだがほとんどフリーマンのような役割で、中盤に下りてきたり、サイドに開いてプレーする。彼は162センチと小さいが、スキルが総合的に高い。浮き球をツマ先に乗せてトラップしたプレー、左サイドから2人の敵をシザーズ系フェイントでかわしたプレーにセンスを感じた。

 ルーテル学院は前半のシュート数2本のデータが示すように、ほとんどノーチャンスだった。だが、青森山田もチャンスを決めきれず、スコアレスで前半30分が終了。この試合が行われている5番ピッチから3番ピッチへ移動する。

後半/給水タイムで流れが変わる

 日章学園と国見のゲームも0-0のままだった。ゴール裏のベンチにヨイショと腰掛けたら、すぐにキックオフした。すると30秒もたたないうちに、日章学園の先制ゴールが決まる。MF⑧山田貴文が、味方のシュートがDFに跳ね返ったボールを拾うと、思い切りよく左足を振り抜いた。このボールが右のゴール上スミに決まる。ファインゴールだった。

 小気味よくつなぐパスが楽しい、日章学園ペースでゲームは進んだ。一人ひとりのボールを持つ時間は長くはないのだが、DFからFWまで選手たちのスキルは総じて高い。攻撃の引き出しもたくさんあって、質の高いサッカーを見せていた。だが、15分過ぎの給水タイムを境にゲームの流れは一変する。

 中学校でも国見はあの国見。坊主頭に黄色と青のストライプのユニホームの組合せはものすごい威圧感がある。メンバーの中には179センチが2人。選手の平均身長、平均体重のデータでは日章学園より約5センチ、約6キロも上。

「国見スタイル」といえるサイドからのクロスでFWの頭を狙うという攻撃もそのまま。パワーと高さで日章学園ゴールをこじ開けにかかってきた。僕の座っているゴール裏の逆側に攻めていたのだが、遠目から見てもその迫力は中学生離れしていた。「いつか決まるのでは」と思っていたが、日章学園DFの集中力は素晴らしく、体を張った守りで自由に競らせない。日章学園が国見の猛攻を凌いで1-0で逃げ切り、2年連続の決勝進出を決めた。

延長戦、PK戦/助走の短さが命取りに

 だが、青森山田とルーテル学院のほうはまだゴールが決まっていないとのこと。再び5番ピッチへ戻る。大忙しだ。

 こちらの準決勝は60分で決着せず、5分ハーフの延長戦へもつれ込んだ。延長戦ではルーテル学院が一方的に押し込んだ。特に右ウイングの⑨嶋中雅輝のドリブルでグイグイ持って行く突破力は素晴らしく、味方にお膳立てを何本もしていたが、シュートミスなどで決まらなかった。

 そして、PK戦へ。青森山田のGK①櫛引政敏がルーテル学院のシュートを2本セーブして、4-3で制し、初めての決勝進出を果たした。ルーテル学院の止められた2人はどちらも助走が短く、「あっ……止められそう」という雰囲気があった。GKとタイミングが完全に合ってしまっていた。ちなみに、⑦柴崎は遠藤保仁(G大阪)系の蹴り方で、GKの逆を突いて決めていた。

 これで決勝のカードは青森山田対日章学園になった。日章学園が優勝すれば2連覇ということになる。ショートパススタイルの日章学園と、⑦柴崎を中心としたロングボールで攻める青森山田の「長短パス対決」は面白いゲームになりそうだ。

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