8月11日(土)/9:30キックオフ/東京都・西が丘サッカー場
ヴェルディ 2(0-0、0-0、2-0、0-0)0 鹿島アントラーズ |
午前9時半のキックオフというのに、気温は35度。連日の暑さが、小学生の選手たちに容赦なく襲い掛かった。
しかし、真夏の日差しにも選手は元気いっぱい。延長戦に入って心配する周囲の思惑をよそに、最後まで走り回っていた。
「相手はどこでも自分たちのサッカーをするだけ」
前日はそう話していた鹿島・岡崎植敬監督だったが、この年代では常にトップレベルのヴェルディを相手にして、前日よりもディフェンシブな立ち上がり。相手のキープレーヤーをマンマークしてリスクを未然に防ごうとした。
対するヴェルディも、前日のFマリノス追浜戦を乗り越えた安堵感からか、やや消極的な試合運び。
ヴェルディが何度かチャンスを迎えはしたが、両者無得点のまま前後半を終えた。
「ボールを動かす自分たちのサッカーをしようと、改めて話しました。最後で自分たちらしさを出せた」
ヴェルディ・永田雅人監督がそう振り返った延長前半1分に、待望の先制点が生まれた。
⑧秋田翼が、長いドリブルで鹿島守備陣を混乱させる。そのまま1人で突破する選択肢もあっただろうが、それまで厳しいチェックを受けていたエースの⑨高木大輔へのマークが一瞬甘くなったのを見透かすように、⑨高木へパス。⑨高木はすかさずリターンパスを返し、フリーになった⑧秋田がダイレクトシュート。ヴェルディらしい鮮やかなコンビネーションだった。
その3分後には、⑨高木がらしさを発揮する。右サイドでボールを受け、素早い反転でDFを振り切ると、そのまま角度のないところからシュート。左サイドネットに突き刺さった。
「ここまでやってきたことが集約された試合だった。努力をすれば報われることを選手は学んだと思う」(永田監督)
ヴェルディはこの試合の4日後に、ブラジルに向けて出発する。
「信じられない世界」(永田監督)に出会うために。
日本一の余韻に浸っている時間はない。彼らのサッカー人生は、まだ始まったばかりなのだ。 |