第1試合
07年8月4日/16:00キックオフ/佐賀・鳥栖スタジアム/観客5000人
市立船橋 2(1-0、1-0)0 神村学園 |

市立船橋が落ち着いたゲーム運びで、神村学園の挑戦を退けたといった印象。前半21分、神村DFのちょっとしたコントロールミスをしたたかについてボールを奪うと、⑦加藤弘堅が左足で豪快に決めて市船が先制。後半に入ると神村が押し込む。23分、左からのクロスに⑫大山直哉がファーで、頭で合わせたが、わずかに外れるなど、何度かチャンスを作ったが実らず。ここをしのいだ市船は29分、途中出場の⑭渋澤大介が蹴り込んで、ゲームを決めた。 |
第2試合
07年8月4日/18:00キックオフ/佐賀・鳥栖スタジアム/観客5000人
星稜 2(0-1、2-0)1 流通経済大柏 |

前半とうってかわって、後半、質、量ともによく動いた星稜が、逆転で決勝へのチケットを手に入れた。前半0-1とリードされて折り返した後半13分、左の②篠田雅一がゴール前へクロス、⑪谷川光が落としたボールを⑨樋本大樹が決めて同点。さらに19分、右のオープンに出たボールが⑧本多翔に渡る。本多はマークにつかれていたが、強引にドリブルで進み、ゴール前で切り返して左足で決めた。流通経済大柏は、前半16分、⑪小島聖矢のゴールで先制したが、ホッとしてしまったようなゲーム展開のうちに、逆転を許してしまった。 |
昨年も、インターハイを準決勝から取材したが、個人技、特にボールコントロールの技術が、比べ物にならないほど上がったという印象を受けた。
準決勝に進出した4チームとも、タイプ的には似たようなチームだった。4バックで、多少、前のフォーメーション、やり方には違いがあるものの、攻撃的なポジションの選手は、みんなボールを扱う技術が巧みで、パスワークをベースに戦うチームだった。
ダブルタッチやルーレット系のターン、ヒールといったプレーは、全く特別なプレーではなくなっていて、後方から一発で前線へ放り込むようなシーンは、ほとんど見受けられなかった。
そんな4チームの中で、いちばん印象に残ったのが市立船橋だ。こうした個人技の使い方が、この4チームの中では、少しだけ優れていた感じだった。具体的にいうと、ボールを触るリズムを変えられる選手の数が多かったこと。
4チームとも、個人技とパスプレーで、敵のプレッシャーをうまく避けることはできていた。プラスして市船は、この、リズムの変化も入れながら、敵を抜きさるところまで考えているんだろうな、というシーンが多かった。
ゆっくり持っていて、キュッとダブルタッチで出て行ったり、敵をわざと2人引きつけてから、ルーレットで突破したり。⑦加藤弘堅、⑩渡部雄史、⑮中村充孝ら前線のタレントだけでなく、CBの④鈴木涼翔、⑤橋本真人、GK①上福元直人らの守備陣も堅く、面白みと安定感が同居したサッカーを見せてくれた。
個々のテクニック面の印象度では市船だが、パスプレーという部分では星稜が目を引いた。大小にかかわらず、スペースの作り方、使い方が抜群にうまくて、そこへのパス出しのタイミングもピッタリだった。後半13分の1点目は、右サイドでテンポよく回していて、開いた左サイドへサイドバックの②篠田雅一が駆け上がってチャンスを作ったもの。2点目の⑧本多翔のゴールを引き出したのも、うまく右のスペースを使えたから。ゴール前まで、⑧本多は数的不利になることなく、敵と1対1の状況で勝負できたのだから。
ただ、課題もある。4チームに共通していえることだが、優れた個人の技術や中盤の展開力を、もう少しゴール前で発揮できてもいいように思う。後半、⑩小澤将が入った後の星稜が、その得意のパスワークをペナルティーアークの周辺で披露したシーンがあったが、印象に残っているのはこれくらい。これだけ、どのチームにもテクニックのあるプレーヤーがそろっているのなら、中盤ではなくて、直接シュートに結びつくようなアイデアのあるシーンが、もっと見れてもいいように思う。
ゴール前で、思い切ってチャレンジしてのファインゴールを、5日の決勝では何度でも見たい。 |