8/19(日)/13:30キックオフ/福島県・Jヴィレッジスタジアム/観客956人
京都サンガF.C.U15 1(0-0、0-0、延長1-0、0-0)0 東京ヴェルディ1969ジュニアユース |

京都が守って東京Vが攻めるという構図の中で、両チームともなかなかチャンスを得ることができず、前半はシュート1本ずつという退屈な内容に終わった。後半に入ると、東京Vが持ち前の攻撃力で攻め込むが、京都はGK①村下達郎を中心とした固いディフェンスで完封し、ゲームは延長戦にもつれ込む。
延長前半、京都のゴールキックを東京Vが処理を誤った小さなミスを突いて、FW⑩宮吉拓実にパスをつないだ。⑩宮吉は左サイドから得意のドリブルを仕掛け、角度のないところから右アウトサイドで待望の先制ゴールを決める。
その後、京都は最後まで東京Vの猛攻に耐え、見事優勝カップを手にした。 |
「緑の服着てー 戦ーう 俺たちー」
試合前に円陣を組んで、自分たちの応援歌を歌う東京Vの選手たち。今大会ではこれを毎試合行っていた。
試合前にお腹から大きな声を出しておくのは、緊張を解きほぐして動きを軽くするためにも良いことなのかもしれない。音程もしっかり取れているし、もしかするとサッカーのテクニックと歌の上手さって何か関係があるのかも……などと色々考えている間にキックオフ。
決勝は個人のレベルが高いチーム同士の対戦ということで、スペクタクルな試合を期待していたが、実際の内容はリアリティに満ちた接戦となった。
「もう少しボールを持てると思っていたが……。ヴェルディの実力は、こちらの予想以上だった」(京都・川勝博康監督)
圧倒的なボール支配を誇る東京Vに対し、京都はFW⑩宮吉拓実1人を前線に残して10人が自陣に引いて守る時間帯が多くを占めた。京都のバイタルエリアにはスペースが無くなり、それでも狭いところを抜いて行こうとする東京Vの選手とも重なって大渋滞を引き起こしてしまった。
「ゴールに対して直線的に攻めてばかりで、選手同士の距離が離れてしまった。そのせいでボールを上手く前に運べなかった。決勝という舞台が与えるメンタルの影響もあったのかもしれない。後半はそれより良くなったが、前半40分を無駄にしてしまったことは反省しなければ」(東京V・冨樫剛一監督)
今日の東京Vからは、準決勝(柏戦)ほどのダイナミズムを感じることができず、連続性を欠いた攻撃に見えてしまったのもそういう理由があった。
一方の京都にも問題はあり、ボランチを経由する攻撃がほとんど見られず、サイドバックからのロングボール一辺倒となってしまった。その原因としては、ボランチ2人のポジショニングの問題が大きかった。
京都のダブルボランチ、⑨西岡僚太と⑮山田俊毅の2人は、横並びの平行ポジションをずっと取っていた。そのため、京都のサイドバックがボールを持ったときに、中央へのパスコースを探すと、2人ボランチがいるにも関わらず1つしか見つからない状況が多くなった。
もしこの2人が縦にずれてポジショニングをしていたら、もっとボールは回りやすかっただろう。ただし、横並びのポジションのおかげで、ヴェルディの攻撃に対してスペースを与えなかったのも事実。
リスクを受け入れるか、それとも避けるか。
考え方は色々だが、今日の結果に関してはリスクを避けて正解だった。
こういった厳しい戦況の中で決定的な仕事ができるFW⑩宮吉もさすがだったが、京都はディフェンス陣の奮闘が特に光っていた。正直、この東京Vの攻撃陣を完封できるチームがあるとは思わなかった。
延長後半終了のホイッスルが鳴った直後、ユニフォームを脱いでベンチから上半身裸で駆けつけた⑪山下嗣紋、⑦駒井善成、⑬伊藤優汰に対し、3人まとめてイエローカードがプレゼントされたのもご愛嬌。
京都は最後まで粘り強く戦い続け、優勝カップという結果を手に入れた。 |