8/18(土)/11:00キックオフ/福島県・Jヴィレッジスタジアム/観客442人
京都サンガF.C.U15 3(1-0、2-1)1 清水エスパルスジュニアユース |

気温23度。40度にせまる猛暑を記録していた昨日までとはうって変わり、今日は肌寒いくらいの天気だった。
序盤はお互いに硬さが見られたものの、前半37分、やや押し気味に進めていた京都がMF⑬伊藤優汰のドリブル突破&シュートで先制する。後半は清水も必死の反撃を試みるが、逆に18分、PKをMF⑮山田俊毅に沈められ、さらに25分にはまたも⑮山田にミドルシュートを決められてしまう。清水は26分に途中出場のFW23影山貴紀が1点を返して意地を見せたが、局地戦で優位に立っていた京都がこのまま逃げ切った。 |
今日の試合を決めたのは、「個の力」の差だった。
両チームとも中盤でのパスミス、コントロールミスでボールを奪われる場面が目立ち、ピンチを招くプレーが何度もあった。もちろんそれは、お互いが中盤に対してアグレッシブなプレスを敷いていたせいでもある。この点においては互角ということができるだろう。
ところが、バイタルエリアに侵入してからの最後の崩しの部分には大きな差があった。
京都の先制ゴールは、⑬伊藤優汰が敵を背負った状態でパスを受け、そこから素早く反転してドリブル突破を図り、最後は角度のないところからシュートを決めた。反転のキレといい、スピードといい、まるでカカ(ACミラン)を彷彿とさせるプレーだった。
そして京都の2点目。
MF⑦駒井善成が右サイドからドリブルで突破し、敵DFがたまらず足をひっかけてPKをゲット。両足を使って不規則なリズムでボールタッチしながら縦にドリブルを仕掛けていく姿は、U-20時代の本山雅志(鹿島)を彷彿とさせた。
さらに京都の3点目。
再びMF⑦駒井が右サイドからドリブルを開始し、今度は中央へルートを取ったが、敵にコースを切られてそのまま左サイドへと走らされてしまった。そして諦めて後ろの味方にバックパスしようとした瞬間……駒井はふたたび縦に鋭く切り返し、角度のないところからシュートを放つ。ボールはGKに当たって跳ね返り、MF⑮山田俊毅が落ち着いて決めた。
さて、京都の3点に共通していえるのは、「個人のドリブルがチャンスを作った」ということ。3点目が決まったとき、横に座っていた別チームのコーチが自分の選手に向かってこう問い掛けていた。
「お前なら、あそこで中にパスして終わりだっただろ」
もちろんそれも悪くない選択肢だが、⑦駒井はドリブルを諦めなかった。最後の最後まで突破できる一瞬のスキをうかがって、それを実行に移した。明らかに「持ちすぎ」と後ろ指をさされても文句のいえないプレーだったが、スタジアムの歓声を聞いていると、「なんだ。みんなこういうのが見たいんじゃん」と改めて思った。
京都・川勝博康監督
「1対1の状況になったら、ウチの選手は当然のように仕掛けていくようにしている。今日は良いプレーができたけど、ここで満足して欲しくない。この年代で活躍しても、上の年代で活躍できなかった選手はたくさんいる。今日で緊張がほぐれたと思うので、明日の決勝は最初から自分たちの力を出せるようにしたい」 |