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トップマッチレポート>Fリーグ 第15節(セントラル開催) 対談レポート[3]
Match Report マッチレポート
2007/12/26

Fリーグ

菊地芳樹(本誌)、北健一郎(本誌) 構成
福岡県・北九州市立総合体育館で行われた、Fリーグセントラル開催の2日目。この日は15節の4試合が行われました。面白く、興味深いゲームがたくさん出た形になりましたが、その模様を対談でレポートします。

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STRIKER DX名物 対談レポート 第3試合

第15節
12月23日(日)/15:07キックオフ/福岡県・北九州市立総合体育館/観客1620人/試合時間40分
名古屋オーシャンズ4(2-1、2-0)1バルドラール浦安

得点者
(名)ボラ、完山、森岡、上澤 (浦)市原
ゲームのあらすじ
注目の首位攻防は、最初に浦安がペースをつかみ、④市原誉昭のゴールで先制。しかし、徐々にリズムをつかんだ名古屋は、カウンターから⑩ボラ、CKから②完山徹一が決めて前半のうちに逆転。後半最初には⑨森岡が決めて注文どおりに突き放した。浦安は終盤パワープレーで相手をゴール前のくぎづけにしたが、ゴールならず。逆にリバウンドを拾った名古屋⑦上澤が拾ってゴールした。

これはナショナルダービーです

北  遂に来ましたこの対戦。

菊地 前の2試合が、いいところも悪いところも見られたゲームなら、もう何? この試合は、グンとレベルが上がった感じを受けたよね。スピード、積極性、ミスの少なさ。町田対湘南が『しょっきり系のクラシコ』ならば、これはもう、『ナショナルダービー』でしょ。このカードは3試合全対戦を見たけど、やっぱり3試合とも面白かった。

北  選手の質では、浦安が少し劣る部分があるのかなとも思ったんですけど、各選手のやれるプレーを、うまく組み合わせて名古屋に対抗していた。特にスターター(GK川原永光、FP平塚雅史、清水誠、岩本昌樹、高橋健介)などは、名古屋のフルメンバー(GK定永久男、FP北原亘、ボラ、丸山哲平、森岡薫)に対して、不安な感じもあるんですけど、これはしっかり守ってカバーリングもするという狙いがあったわけで。しかも、シト リベラ監督からすれば、名古屋が前半からあまりエンジンをかけてこないだろうという予想もあって対策を練っているような感じで。とても面白かった。

菊地 シト リベラ監督は、他チームとの試合では40分で勝ってればいいじゃんという、どっしり構えた采配をするのに対して、この名古屋だけにはものすごく自ら仕掛けて動いていく印象がある。だからこのカードは、そういう采配に対して、見ている側がいくら深読みしても楽しめるようなところがあった。

北  ボクの近くで見ていた、おそらくフットサル暦の浅い人々だったと思うんですけど、彼らがこの試合を見て、「スゴイ!」って言っていましたよ。ファーストインパクトでかなり好印象のある、それだけのゲームの質だったし、緊迫感があった。

菊地 やはり迫力があるし、策略もあるし、選手の質もある。「これが日本のフットサルです」とどこに出しても恥ずかしくないようなゲームだった。室内ゲームの見せる試合として、いろんないい要素がたっぷり入った試合だったね。
  ……それが2チームにしかできないのはねぇ。辛いところだけど。全日本選手権でも当たらないかな。

北  浦安は市原誉昭のファインゴールで先制して、いい形で試合を進めたんですけどね。

菊地 浦安はいつもの前からのプレスに変えて、この試合では引いたね。確かに、ここ何試合かの名古屋は、引いた相手を攻めあぐねるようなシーンが見られていた。うまくはまったよね。それに、名古屋がセカンド、浦安がファーストセットというマッチアップになったところで先制点も入ったし。

北  しかし、まあ名古屋の得点シーンの話なんですけど、守る側にミスがあったら、ほぼゴールになる。その決定力の高さはさすがですね。

菊地 名古屋の正確でスピーディーな攻撃に、守る側が耐え切れなくなったところでゴールが入る。まさに昨年の強い名古屋と同じパターンが、ここ何試合がで出てきているわけだよ。だから、ものすごく強い! 名古屋は。

北  いやー、本当にさすがですよ。2強と言われてますけど、名古屋が1枚上手ですね。感じたのはシュート力の差。名古屋は誰でも決められるし、チャンスを作り出すこともできる。

菊地 確かに。浦安にはミドルやロングシュートで、流れを作るようなプレーがないね。だからパワープレーでも、遠目からのシュートがないので、最終的にシュートを打とうとするところを、集中的に押さえられてしまっているところが見られた。

北  ただ、パワープレーに関していえば、ああやって浦安が回すことで、試合の終盤に必ず出てしまう名古屋とのフィジカルの差を、埋める意味もあったのかなと思うんです。

菊地 なるほど、それはあるだろうね。さて、この試合は天王山だったわけじゃない。これで勝点5差開いたんだよ。

北  何だか決まっちゃったのかなみたいな。ボクらも試合終わった後に、「この後表彰式ですかね」って言っちゃいましたけど(笑)。

菊地 ねぇ(笑)。名古屋にとっては本当に大きい1勝だったよね。ただ、名古屋は首位に立ってまだ日が浅いから、これから追われる立場で、苦しむかもしれない。浦安は名古屋の苦しめ方のお手本を見せたからね。

北  さて、花巻にもう1度サプライズはあるのかどうか。

第4試合

第15節
12月23日(日)/17:10キックオフ/福岡県・北九州市立総合体育館/観客1639人/試合時間40分
デウソン神戸2(0-1、1-1)2バサジィ大分

得点者
(神)ブルノ、伊藤 (大)マルシオ2
ゲームのあらすじ
前半と後半のそれぞれの立ち上がりに、どちらも⑨松田マルシオが決めて2点のリードを奪った大分。守備面でもよくプレーしていたが、神戸もそこから⑪ブルノのミドルシュートと、⑦原田浩平のポストプレーから⑮伊藤雅範が決めて同点。引き分けに終わった。

神戸には特別賞を

菊地 最後の試合ですけど。これもかみ合わせがよかったよね。何か、ミニサッカー対ミニサッカーみたいだった。

北  おっ! 来た!

菊地 フットサル的にまだ洗練されていないところがあって、お互いにまだ広いところでの即興的なプレーを得意としている。神戸のサッカー的なプレーに大分も刺激された感じでね。良さを引き出し合ったんだ。

北  1試合目とは対照的な試合でしたよね。

菊地 いろんな質のゲームが見られるのは、考えようによってはいいことなんじゃないかな。その点で今季は神戸の存在というのが、思った以上に重要だったね。これは完全にFリーグ特別賞だわ。

北  盛り上げましたよ。本当に。

菊地 前半は大分のペースだった。神戸の原田浩平が出てきたら、大分は千綿リカルドが出てくる。それにブルノが出てくると、松田マルシオが出てきてマーク。自由にプレーさせないようにしていた。

北  ブルノ対マルシオはやたらヒートアップしていて、面白かったですね。

菊地 結構、ぶつかり合って、肉弾戦だったよ。

北  何か、場違いなところで吠えていたりしましたし。

菊地 そういうところもプロレスみたいで、面白かった。

北  大分はこの北九州で、1勝1分。サポーターの力を大きく感じた2日間でしたね。

菊地 濱大樹が「移動距離が少ないのもよかったかもしれない」ということを言っていたよね。コレ、結構影響あったんじゃないかな。

北  大分は今回宿泊せずに、通いだったらしいです。まあ、どこへ行くにも一番移動距離がありますからね。セントラルくらいメリットをということなんでしょうか。

菊地 それだったら花巻にもメリットがないといけないね。

北  そうですよ。じゃあ、来年は仙台とか北海道とかでセントラルやらないですかね。

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