準決勝
ガンバ大阪ユース 2(0-0、2-1)1 FC東京U-18 ※40分ハーフ |
第1試合がPK戦まで行った関係で、当初19時15分キックオフが19時50分スタートにずれた、準決勝第2試合。ガンバ大阪ユースがFC東京U-18を退けた。前半は拮抗した展開だったが、お互いに持ち味がよく出ていたと思う。ガンバはトップチーム同様、丁寧にパスを回して崩すスタイル。最終的には抑えられたものの、キャプテンの⑥倉田を中心に、ショートとロングを織り交ぜた、見ていて楽しめるパスワークが時々成功し、数回いいチャンスを作った。対するFC東京は、こちらもキャプテン⑩中野のスルーパスと、FW⑥森村のドリブル突破がチャンスを演出するようだ。
後半は、前半とは違って展開が速くなる。10分にガンバが見事な先制点。左サイドで⑩持留が起点になって数的優位から横パスを選択。これを中央で⑨瀬里がシュートに行って空振り。右の⑥倉田がボールを受ける。⑥倉田は2対1の状況からマーカーが寄せて来ないのをいいことにペナルティーエリア外からミドルシュート。これがゴール左上に見事に突き刺さった。左サイドでも右サイドでも、オーバーラップの動きがあって数的優位を作ったのが素晴らしく、守備側を対応に困らせた。
この先制点の後、少しの間はゲームが落ち着いた感じになったが、17分にガンバのセンターバック③本田が退場となり、再びゲームが騒がしくなる。僕の角度からはきれいにボールにスライディングタックルに行ったように見え、周囲の反応を見ても酷な判定だなという雰囲気だったが、レフェリーの判断は決定的な得点機会阻止&危険なタックルだったようで、一発退場だった。
ガンバはFWを1人にして守備ブロックを維持し、FC東京はさあ攻めるぞという感じだったが、22分のセットプレーでガンバが追加点を入れる。⑩持留の蹴った左CKを、⑤下平が頭で合わせた。「これからというときだっただけに、あそこでやられてはいけなかった」とFC東京の倉又寿雄監督。このときFC東京は前線に4人を残してガンバにマークにつかせ、自ゴール前のガンバ選手を少なくさせようとしたようなのだが、逆にスペースのあるペナルティーエリア内で、⑤下平に思い切り走られてしまった感があった。
2点差を追いつくためにFC東京は、DFを1人減らしてその分を前線に使い、パワープレーをスタートさせる。27分に右サイドのFKから22岡田が決めて1点を返し、さらにロングボールをバンバン入れてゴール前の沸くシーンを作った。きちんと敵陣の深いところまでボールを蹴り込むことができ、球際には常に2、3人が殺到する。Jリーグでもこんなにうまくやれないという感じの上手なパワープレーだったが、残念ながら高さに欠けたところがある。結局あと1点は入らずに、ガンバが凌いだ格好となった。
攻めながらも均衡する前半と、得点やレフェリングをきっかけに一気に流れができて展開が加速する後半。最後はパワープレーとそれを跳ね返す、気持ちのぶつかり合いも見られた。こんなところでワールドカップ的な試合展開を楽しむことができて、ビックリした。願わくばさらに積極的な仕掛けというか、両サイドの前あたりなら、突破を試みる素敵な足ワザも見てみたいところだが……。
ヴェルディユースとガンバ大阪ユースの決勝は、同じ横浜・三ツ沢球技場で本日、8月5日土曜日の18時キックオフで行われる。
ガンバ大阪ユース・島田貴裕監督
「前半は相手のプレッシャーがきつくて、攻めがうまくいかなかった。後半はプレッシャーが緩んで、少しスペースができるかなと思っていたところで1点取ることができた。CKで追加点を取れたのも大きい。あとひとつあるので、そこでどういうゲームができるか。自分たちのやりたいサッカーをやって、できたら勝ちたい」
FC東京U-18・倉又寿雄監督
「ウチの特徴をつかまれて、ガンバさんに思ったより引かれたことで、2トップが裏を狙えなかった。後半どう勝負するかというところで、疲れも出てしまったようでずるずる引いてしまい、1点目を入れられた。ただ、選手たちは大会を通して大きく成長し、自信をつけた。トップチーム同様、勝負をあきらめない姿勢でプレーして、準々決勝の横浜FM戦では0-3から最後は奇跡に近い勝利もできた。高円宮杯(全日本ユース選手権)は出してあげたかった」 |