中山英樹GKコーチ レッスン [第20回]
世界のGKをマネしてみよう! ブッフォン②

2016年10月04日

取材・文・写真 松尾祐希(フリーライター)
モデル 富山洋、平林真教(福岡GKスクールコーチ)
取材協力 アディダスフットサルパーク福岡 筑紫野ベレッサ

ストライカーDX9.10月号で紹介した「世界のGKをマネしてみよう!」(82~85ページ)との連動レッスン連載。今回は「ブッフォン」の2回目です。

プレジャンプを使って
反動で飛んでストップしよう

―――ブッフォンを目指すトレーニングで、プレジャンプが必要になる理由を教えて下さい。

中山 プレジャンプの反動で飛んでほしいからです。蹴られる直前に両足が地面に着くようにしてから飛んでもらえればと思います。

―――あとは、はじく場所が大事になるという話ですが。

中山 (相手がこぼれ球に詰めにくい)パリーゾーンという外側のエリアにはじくことが大事です。これはゴールエリアの外側のところですね。GKが右に飛んだら、右側のライン側へはじくことを意識して下さい。あとはセービングをするときに、手のひらでいちばん硬い親指の付け根のあたりではじくことを心掛けてほしいですね。

―――反射神経を身につけることは、家でもできそうですよね?

中山 そうですね。右とか左とか前後に飛ぶ合図を送ってもらい動くトレーニングも合わせてやってほしいですね。

―――ほかに大事なことはありますか?

中山 これもノイアーのときと一緒なのですが、先に動かないことが大事です。先に動いて相手に逆側に蹴られてしまい、反応が遅れることがないようにしてほしい。相手が蹴ってから動きましょう。

―――日本人のGKで当てはめると、それぞれ誰でしょうか?

中山 ノイアータイプはいないでしょうね。ブッフォンタイプは川島永嗣や権田修一とかだと思います。シュートストップに優れていると、チームメートを鼓舞できますよね。

―――そうなると、ノイアータイプはあんまり目立たないですよね?

中山 アンティシペーション(日本語で予測するという意味の)GKは目立たないですね。逆にリアクションGKは目立ちます。安易なミスもたまにしたりしますが。アンティシペーションGKはやられる前に防いでしまうので、目立つわけがないんです。シュートを打つ前にクリアをしてしまっているので。そういった意味では、両者は全然違いますね。

―――ただ、子どもたちは判断を間違えると、大きなミスにつながってしまいやすいですよね?

中山 そうですね。GKコーチや監督がどのような声をかけるかですよね。ミスした場面で罵倒してしまわないようにしないといけない。それがアンティシペーションGKを日本で育てられない理由ですよね。判断してなくてやられたらわかるのですが、積極的にプレーをして、例えばその子の足が遅くてギリギリ届かなくて相手に触られたのであれば僕はいいと思います。積極的なプレーを激励するような声がほしいし、それがないといいGKは生まれません。

―――練習で自分のプレーエリアを確認することが必要ですよね?

中山 そうですね。自分のプレーを知っていないとできないですね。

―――選手の性格で向き不向きはあるのでしょうか?

中山 どちらかというと、落ち着いているタイプのほうがアンティシペーションGKに向いていると思います。(性格的に)勢いがあるタイプのほうはリアクションGKに向いていると思いますね。

親指の付け根付近の硬い部分でボールをはじく
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マーカーを目印に前後左右に飛ぶ、反応速度を上げるトレーニングもやってみよう
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Tochigi Green Cup 2015 Spring 中山英樹
なかやま・ひでき

1981年12月4日生まれ。金武中→東福岡高→中京大中退。東福岡高校時代は全国高校サッカー選手権に出場。2年時には優勝を経験し、3年時はベスト16進出を果たす。中京大を中退後から本格的に指導者の道を歩み、2000年6月に福岡GKスクールを設立。現在ではスクール事業としては福岡県下最大の規模を誇る。過去には、JFAU-18、U-15GK合同キャンプ西日本の日本代表コーチや、J1サガン鳥栖の育成コーチを務めた経験も持つ。現在も母校・東福岡高のGKコーチを務めている
福岡ゴールキーパースクール HOSOCCER JAPAN
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