中山英樹GKコーチ レッスン [第10回]
ステップ① サイドステップ

2016年04月19日

取材・文・写真 松尾祐希(フリーライター)
取材協力 窪田雄輝(福岡GKスクールコーチ)

今回から3回分は、ストライカーDX5.6月号で紹介した「ステップ」との連動です。連載第9回の今回は「サイドステップ」。ボールへの移動距離が短いときに使う技術です。

基本姿勢を取りつつ
肩幅くらいのスタンスをキープして移動

―――ステップとはGKにとってどのような位置づけなのでしょうか?

中山 ゴールキーパーにとってステップは重要なモノで、レベルの高い選手は必ずスーパーなステップを持っています。ダイビングやキャッチなどの技術がある中で、ステップが踏めない選手は他のプレーもできません。

―――スーパーなステップとは何でしょうか?

中山 足の運びがスムーズで、無意識的にステップができることです。日本はステップを踏めない選手が多いので、反復練習で必ずスーパーなステップを手に入れましょう。

―――ステップの技術はもともとの運動神経やリズム感と関係があるのでしょうか?

中山 運動神経のいい子は最初からスムーズですが、反復練習でステップを習得することは可能です。運動神経が良くないからといって、悲観する必要は全くありません。

―――その中で今回のレクチャーをしていただくサイドステップですが、どのようなモノでしょうか?

中山 ポジショニング修正をする際に、ボールへの移動距離が短いときに使う技術です。また、自分の手の届く範囲にボールが飛んできたときにも使ってください。サイドステップを踏むことでボールの正面に体を運べるようになります。

―――気をつける部分は何でしょうか?

中山 大事なのは足のスタンスを常にキープすることや、ステップを踏む際に飛んだり跳ねたりしないことになります。そして、常に構えの姿勢を取りながら移動できることがサイドステップのメリットです。シュートを打たれる状況下でも、サイドステップを細かく踏むことが常に反応できることにつながりますね。

―――サイドステップを踏むときは基本の構えを取りながら、行わないといけないということですよね?

中山 そうですね。上半身をぶらさず、常にボールへ正対しておく必要があります。基本姿勢を取りつつ、肩幅くらいのスタンスをキープして、両足は地面に着けることを常に意識しましょう。

―――起こりがちなミスは何でしょうか?

中山 いちばん多いのは足のスタンスを狭くしてしまうことですね。特に若年層の子たちは、サイドステップを踏むときに足の内側同士を当ててしまうことが多いです。足がそろってしまいスタンスが狭くなると、体の構造上すぐに動きだせません。常にGKのパワーポジションを取ることが大事になるので、以前レクチャーした基本姿勢を取ることを意識してください。また、片足だけ地面に着いている状態だと、体重バランスがおかしくなります。片足だけに体重が乗ってしまい、ストロングゾーンとウイークゾーンが生まれてしまうのを避けるためにも、右足と左足に50パーセントずつ体重が乗っている状況を作ってくだい。

基本姿勢を取りつつ、肩幅くらいのスタンスをキープして横へ移動する
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Tochigi Green Cup 2015 Spring 中山英樹
なかやま・ひでき

1981年12月4日生まれ。金武中→東福岡高→中京大中退。東福岡高校時代は全国高校サッカー選手権に出場。2年時には優勝を経験し、3年時はベスト16進出を果たす。中京大を中退後から本格的に指導者の道を歩み、2000年6月に福岡GKスクールを設立。現在ではスクール事業としては福岡県下最大の規模を誇る。過去には、JFAU-18、U-15GK合同キャンプ西日本の日本代表コーチや、J1サガン鳥栖の育成コーチを務めた経験も持つ。現在も母校・東福岡高のGKコーチを務めている
福岡ゴールキーパースクール HOSOCCER JAPAN
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