中山英樹GKコーチ レッスン [第2回]
リバウンドメンタリティーを作ろう

2015年08月25日

取材・文 松尾祐希(フリーライター)

GKというポジションはミスが失点につながりやすいポジションです。10本シュートを放たれて、9本を素晴らしいプレーで防いでも、1本のミスが勝敗を大きく分けることも少なくありません。なので、1つのミスを引きずらないで切り替えられるメンタル。いわゆる「リバウンドメンタリティー」が求められます。それを形成するためにどうするべきかを、中山英樹GKコーチにレクチャーしていただきます。

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練習の最後は
絶対に成功して終えよう

――リバウンドメンタリティーは、どのように形成するべきなのでしょうか?

中山 やっぱり、ポジティブシンキングですね。家で親に怒られたとか、物をなくしたりとか。必ず何か嫌なことがあってから、そっちのほうに(気持ちが)流れていくことが多いので、常に何があっても前向きな捉え方をしていくことが大事になると思います。

――前向きに捉えるためには、どのようなことに選手たちは取り組むべきなのでしょうか?

中山 失敗して終わらないことですね。例えば練習とかで、ラストに1本やって休憩に行くときに、フォームが良くないとかキャッチミスしている場合に、他の人が「それでいいの? それで水を飲みにいくの?」と声を掛けて、納得のいく形ができて終えるようにする。これを積み重ねていくことで、小さいリバウンドメンタリティーが形成されます。

――小さなリバウンドメンタリティーが最終的には大きくなるということですね。これをやろうとか、やりきろうと目標を作ったときに、絶対に1回は成功させるということですか?

中山 そうですね。あとは練習の最後は絶対に成功して終えることですね。これがいちばんですね。

――ということは、その練習に参加している他の選手は、人数が多かったとしても声を出したほうがいいということでしょうか?

中山 そうですね。前回の、トレーニングメニューを自分たちで作ってそれをやると自然とその声が出るので、その環境を自ら作っておくというのは大事になるかもしれません。東福岡高でもミスしたりすると、選手たちが「今のでいいの?」と声を出します。そうすると選手が勝手にもう1本やりたいとかっていいだすので、お互いが言葉を掛け合うんですよね。そういった状況は2、3人でも作れると思います。

――じゃあ、それをみんなでやる雰囲気を作らないといけないということですね?

中山 これが1人だと、内気になって悲観的になる。そして、俺はできないんじゃないかと思ってしまう。だから、練習人数は多いほうがいい。でも、お互いが声を掛け合える状態であれば、少なくても問題ないです。

Tochigi Green Cup 2015 Spring 中山英樹
なかやま・ひでき

1981年12月4日生まれ。金武中→東福岡高→中京大中退。東福岡高校時代は全国高校サッカー選手権に出場。2年時には優勝を経験し、3年時はベスト16進出を果たす。中京大を中退後から本格的に指導者の道を歩み、2000年6月に福岡GKスクールを設立。現在ではスクール事業としては福岡県下最大の規模を誇る。過去には、JFAU-18、U-15GK合同キャンプ西日本の日本代表コーチや、J1サガン鳥栖の育成コーチを務めた経験も持つ。現在も母校・東福岡高のGKコーチを務めている
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