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リーグ戦導入について再考すること
せっかくの機会なので、リーグ戦の導入についても改めて触れておきます。
繰り返しになりますが、リーグ戦を採り入れて試合数を増やすことは、この年代の選手たちにとって極めて重要です。高校総体は夏の暑い時期に行われるので現状のままでもやむを得ませんが、高校生にとって最も重要な高校選手権くらいは、すべての参加校に複数試合を経験させてあげたいのです。
ヨーロッパではリーグ戦は当たり前のように行われています。4チームで消化するのが困難なときは、3チームのリーグ戦を行うこともあります。全国規模の大会で、はじめから終わりまでトーナメントで行う大会など皆無といっても過言ではありません(プロの大会を除いて)。
日本でもリーグ戦は着実に浸透しています。特にクラブチームの大会は、元々チーム数が少なかったこともあり、必ずリーグ戦が採用されています。ジュニアユースレベルはもちろん、全日本少年大会や女子の大会も例外ではありません。高校チームが参加する大会では、ようやくですが、全日本ユースが近年リーグ戦を行うようになりました。
こう見てくると、高校選手権にリーグ戦がないのは、むしろ不思議なことであるのがわかります。
すでに発表された今年度の高校選手権の日程を見ると、決勝戦は1月14日となっています。決勝戦は成人の日に行われることになっているので、年によって変わることは承知していますが、このスケジュールを見て、なおさらリーグ戦導入を早急に検討してほしいと思わざるを得ません。たった1日試合日を増やすことで、リーグ戦導入が実現するのですから。
都道府県レベルでも、ぜひリーグ戦を採用してほしいところです。すでに一部の都道府県で採用されていますが、十分ではありません。というのは、実施されているところでも例えばベスト8の段階、つまりある程度勝ち進んだ高校でなければリーグ戦を戦えないからです。将来的には、全国のすべてのチームがリーグ戦を行えるようになってほしいものです。
本大会の参加校を増やすことになるシード制採用もリーグ戦の導入も、実現するには数々の障害があるでしょう。しかし、何事もトライをしなければ実現しないものです。夏に行ったアンケートの結果を見ても、多くの指導者が私の考えに同調してくれています。これからも、実現するために何をすればいいかを考えながら、1歩1歩前進していきたいと思います。それが今の私の夢でもあります。
発足時に私が会長を務めた『高校サッカーを考える会』では、まずプリンスリーグの必要性を訴えました。高校総体の監督会議の席で毎年主張を続けた結果、4年目にしてようやく、従来のスーパーリーグからプリンスリーグへと発展し、全国大会の予選を兼ねるようになりました。
『高校サッカーを考える会』が次に提案したのが、国体を16才以下の大会にすることでした。それまでは高校生の大会として存在価値の薄かった国体を、試合経験が不足がちな高校1年生が主体になる大会にすることで有意義なものとするよう訴えたのです。これも、昨年の兵庫国体で実現しました。
このように、長い時間をかけて築き上げられたものを変えていくというのは、根気のいる作業です。高校選手権も、多くの困難や障害があると思いますが、サッカーの向上を計るには必要不可欠と考えます。高校選手権はトーナメントでという固定観念を覆し、夢多き大会とすべく努力が必要であると思います。
昼間聡欣(本誌)取材・文
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