| 日本代表のオーストリア遠征の取材に行ってきた北が、取材先での出来事を振り返っていきます。行く先々でトラブルを巻き起こす「ミスター珍道中」として名高い北。果たして今回はどんな旅になったのか!? |
9月10日 オーストリア・クラーゲンフルト
この日の午後は日本人のメディアチームでサッカーをすることになっていた。マッチメークを担当したカメラマンY氏によると、対戦相手は地元のクラブのユースチームらしい。
しかし、試合会場に着いたところ、子どもたちのサッカー大会が行われており、対戦相手の姿は見えない。というか、ピッチのほとんどが使われているので試合ができそうなスペースがない。
どうやら対戦相手の監督との意思疎通がうまくいっていなかった様子。ということで急きょ、すぐ近くのグラウンドでプレーしていたシニアチームの人たちに試合を申し込むことに→OK! でも、日本だとなかなかこうはいかないでしょう。サッカー場を見つけるだけでも大変ですから。
試合時間は30分ハーフ。こちらの平均年齢は40才ぐらいだったが、対戦相手には「おじいちゃん」と呼べそうな年齢の人もちらほら見える。前日のオーストリア代表のゲームを見ていて、技術レベルがそれほど高くないことは確認済み。フィジカルコンタクトを避けて、アジリティーとテクニックで勝負する--「日本人のサッカー」を見せてやると意気込んだ。
試合開始から前線でのインターセプトを2連発で決めた。出足の良さには定評がある僕。だが、それ以上にすぐ消えることで有名だ。案の定、最初に張り切り過ぎてスタミナが尽きてしまい、時間が経つごとにボールに触る回数は減っていった。
オーストリアチームに先制を許したものの、カメラマンS氏の起死回生のゴールで追いつく。1-1のスコアで後半30分になったものの、オーストリアチームは「もうちょっとだけ!」と終わらせてくれない。ロスタイムが何分か経過したところで、対戦相手のエース「シモーネ」に勝ち越しゴールを決められて試合終了。たぶんオーストリアチームは勝つまでゲームをやめなかったはず。草サッカーでも絶対に負けたくないという勝負へのこだわりは、外国の人たちとサッカーをやるといつも痛感させられる。
試合終了後にシャワーを浴びて、夜8時から行われる日本代表の前日練習取材へ。当初は試合会場のスタジアムで行われる予定だったが、クラーゲンフルトから30分ほどのフェルドキルヘンという町のスタジアムに変更になった。昨日に引き続きレンタカーを借りて行ったのだが、どこにスタジアムがあるのかわからない。すると、日本代表選手を乗せたバスに遭遇! バスの後ろをついて行ってたどりつくことができた。
この日の練習場には元G大阪の“黒ひょう”ことエムボマが現れた。現在はパリに住んで、代理人業務に携わっているとか。目をつけている日本人選手がいるのだろうか。自分が草サッカーで不甲斐ないプレーをした後だったので、日本代表選手の技術レベルの高さが改めてわかった。
何だかんだでこの日も帰ったのは夜11時近く。明日はついにスイス戦。どんなゲーム展開になるのか思い浮かべながら眠りについた。
(続く)
→9月11日へ |