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トップコラム>本誌記者・北健一郎のオーストリア de 珍道中 2007年9月8日

Column コラム

本誌記者・北健一郎のオーストリア de 珍道中


北健一郎(本誌) 取材・文
日本代表のオーストリア遠征の取材に行ってきた北が、取材先での出来事を振り返っていきます。行く先々でトラブルを巻き起こす「ミスター珍道中」として名高い北。果たして今回はどんな旅になったのか!?

9月8日 オーストリア・クラーゲンフルト→イタリア・ミラノ

 この日はユーロ2008予選のイタリア-フランスの取材をするため、イタリア・ミラノまで行くことになっていた。ミラノまでの交通手段はレンタカー。カメラマンさん、ライターさんなど総勢9名でシェアして、朝9時にクラーゲンフルトを出発した。

 ミラノまでの所要時間は約6~7時間かかるが、順調にイタリアに近づいていく。だが、“ヨーロッパダービー”といわれる大一番だけあって、イタリア国境を越えるとだんだん道が込んできた。イタリア中からファンが集まってきているのだろう。

 ミラノ駅前のホテルに一旦チェックインして、サンシーロスタジアムへ向かう。夜8時50分の試合開始2時間前に無事に到着した。だが、ここから僕は大きなハードルを乗り越えなければならなかった。「プレスパスをゲットする」というハードルを。

 日本からFAXで取材申請書をイタリアサッカー協会あてに送ったものの、特に返信は来ず。しかし、カメラマンさんの中には返信が来た人もいるという。もしかして受理されてないんじゃないかという不安が募っていく。

 取材受付場所に行って、取材申請リストに名前があるかを確認する。ライターさんはプレスADを、カメラマンさんはカメラビブスを受け取っていく。だが、取材申請リストに「KENICHIRO KITA 」の名前は見当たらなかった……。

 フランス語が堪能なライターのT氏にお願いして、「キックオフまで待っているから、もしもキャンセルが出たら入れてくれ」と伝えてもらう。すると、「ボスが来るからちょっと待っててくれ」といわれた。同じく取材申請リストに名前がなかったライターのA氏と一緒にしばし待つ。

 20分ほど待っていると、“ボス”と呼ばれる女性が現れた。彼女は僕らがFAXした取材申請書に目を通すと、「私のところには届いてないわ」などといいつつも受け取ってくれた。「ダメだったらつき返されるから、受け取ってくれたということはたぶん大丈夫だろう。50パーセントだった希望が80パーセントに上がった」とA氏。ネゴシエートしてくれたT氏は、「健闘を祈る!」といってスタジアムに入っていった。その後ろ姿はかっこよかった。

 手持ちぶさただったので、前日のオーストリア戦のレポート用の対談を始めていると、“ボス”の部下と思われる人が、プレス席のチケットを持ってきてくれた。ちゃんと2枚入っている! バンザーイ!

 結果的には0-0のドローだったものの、両チームの攻防の激しさはさすがワールドクラス。特にボランチのピルロ、ビエラ、マケレレのうまさはハンパじゃない。ヨーロッパサッカーを生で見たことがあまりない僕としては大満足。試合後は大渋滞にはまって、行きの倍以上の時間をかけてホテルへ。

 この日のミラノは、イタリア-フランス以外にもF1グランプリなどが行われていたため、ホテルの値段が通常時の2~3倍に跳ね上がっていた。僕が取ったホテルも狭いシングルルームなのに180ユーロ(約2万9000円)もする。とてもじゃないが1人では払えないので、カメラマンさんを誘って1部屋に3人で忍び込み、一夜を明かしたのだった……。

(続く)

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オーストリアのアルプスの山並みは「絶景」
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決戦の雰囲気が盛り上がっているサンシーロスタジアム
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